※かがやきパソコンスクールが発行しているメールマガジンのバックナンバーです。

(かがやき ニュース(No.209) 2006/11/17より)
今回は、「地域で行われている聴覚障害者向けのIT講習会に思うこと」についてご紹介したいと思います。
身体障害者向けのIT講習会が、ここ2~3年くらいの間に全国で行われるようになってきました。しかしながら、言葉で直接コミュニケーションをとることが困難な聴覚障害者向けのものは、まだまだ少ないようです。少ないながらも開催されている一般的と呼ばれる方式と、私たちの講習の仕方の違いについて紹介します。
まず聴覚障害者は、音声での説明をされてもわからないというのが前提になります。そこで必要となってくるのが「手話」や「要約筆記」と呼ばれるリアルタイムな文字での通訳です。聴覚障害者といってもその大半は「手話」を知らないことから、この要約筆記がたよりになります。
こうして聴覚障害者に対し音声の代わりに内容を伝える手段を「情報保障」と呼んでいますが、これが一般的な方法ですと無視できないコストがかかってきます。一般的といわれる通常の講習会では講師1名にサブ講師1~2名、手話通訳者2~3名、要約筆記者3~4名といった感じで、情報を伝えるためだけに大人数の支援者が必要になってしまいます。それぞれ特殊技能を持った人たちですから、時給もそれなりにかかってしまいます。そうした理由からも、なかなか聴覚障害者向けのIT講習会が開きにくいという声も聴いています。
一方、かがやきパソコンスクールでの講習会は、1名の講師が音声と同時に手話を使い、パソコンで音声を次々に文字に変えていく要約筆記が1名といった2名編成が標準になります。どのIT講習会でも参加者はだいたい10名くらいのものですから、一人当たりの予算は限られていることでしょう。講師や要約筆記の能力を高めることによって、そうした情報保障にかかるコストを抑えられるように工夫をしています。同じ内容でしたら、安いほうが助かりますものね。
さて次回は、「なぜ聴覚障害者に対応したパソコンスクールで起業したのか」と題して、起業に至った考え方や背景についてご紹介したいと思います。
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