※かがやきパソコンスクールが発行しているメールマガジンのバックナンバーです。

(かがやき ニュース(No.208) 2006/11/10より)
今回は、スクールで実施したアンケート結果から、かがやきパソコンスクールに通う聴覚障害者は「なぜ事務職を希望するのか」についてご紹介したいと思います。
=かがやきパソコンスクールに通うお客さまに聞いてみました。=
「なぜ事務職を希望するのか」。
この問いに関する細かい回答状況などは省きますが、それらの回答結果から1つの仮説が浮かびました。その仮説とは「もしかすると、事務職は製造業よりも格好良く見えるのでは?」でした。
この仮説を元に、何人かに面談を行ってみるとほとんどの人が「ものづくりや作業着を着ている人は下に見える」という回答。ほとんどが同じような答えをしていたところにびっくりしましたが、誰が一体こうした偏見とも思える風潮を作ってしまったのでしょうか。
元々聴覚障害者(とりわけ「ろう」と呼ばれる人)は、「見える」ものだけに反応し、見えるものから学んで成長しています。また、聞えなくても出来る仕事としては昔から「ものづくり」といった技術的な仕事に就く人が多く、製造業や印刷業、歯科技工士や理容師などがその代表格になっています。
ところが近年障害者の雇用推進が進むにつれ、大企業などが積極的に採用しはじめると、今までにはあまりなかった「オフィスワーク」というものが入ってきます。見える姿としては「作業着」を着て何か作業をしている人よりも「背広」を着てオフィス街を歩いている姿のほうが新鮮に見えたのでしょうか。
表面上「見えるもの」だけで仕事のよしあしを決めてしまうあたり、まさに「情報不足」を感じていますが、聞えない人に一番向かないと思われる仕事の代表格である「事務職」に人気があるのは皮肉なものだと思っております。
次回は、地域で行われている聴覚障害者向けのIT講習会に思うことについて、ご紹介したいと思います。
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