※かがやきパソコンスクールが発行しているメールマガジンのバックナンバーです。

(かがやき ニュース(No.206) 2006/10/20より)
今回は、「障害者の最後の選択として起業という道もある」ということについて私なりの考え方を紹介したいと思います。
移動やコミュニケーション、作業のスピード・文章の読解力など、ビジネスで必要といわれている能力で健常者にはかなわない。障害者と呼ばれるハンデキャッパー達の中で、仕事にありつけない方々に見られる特徴の1つです。
それもそのはずで、ビジネスは「ノルマ」「コスト意識」「時間との勝負」「競争」「成果主義」こうした言葉が当たり前のような世界ですから、そこに打ち勝つことの出来ない人は、基本的に参加することも残っていくことも困難だからなのです。
近年のITの発達によって、障害者でもホームページの作成やプログラミング技術などの高いスキルを身につけ、質の良い仕事で競争をしていかれるチャンスも広がってきました。しかしながら少なくとも「スピードを競う」といった場面や、「ノルマをこなす」といった競争の場面に直面すると身体的な制約から脆さが出てしまうことがあります。障害の程度が重度になればなるほど、実際には企業で雇用され就労機会を得るのは大変な困難なことになってきます。
以前紹介しましたが、25年以上就職活動をして900社の面接を受け、未だに1度も就職を果たすことの出来ない重度の障害者の方。こうした場合には、思い切って「雇用」はあきらめて、独立自営の道を歩んでいくのも1つの解決策になろうかと思っております。
かといって、最初から大企業の社長のようなものを思い浮かべるのは間違いで、むしろ2~3羽のニワトリを飼って卵を生ませ、細々と小遣い稼ぎからはじめていくようなスモールビジネスから始めようということです。仮にその事業がなかなか大きくならず、いつまでも小さいままだったとしても、就職の出来なかった頃に比べたら前進していることと思いますし、失敗したとして状況は開業以前とさして変わらないはずですから。
時間やノルマといった急き立てられるような制約からは一歩はなれて、芸術家のように「納得のいく作品」を作って世に出していくスタイルも道の1つだろうと思っております。
かがやきパソコンスクールでは、そうしたスモールビジネスに取り組もうとしている人も応援しています。
次回は、とりのこされてしまう聴覚障害者について、私なりの考え方をご紹介したいと思います。
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