
ある大企業から、その会社の社員向けにWordの使い方を教えて欲しいとの研修の依頼がありました。
その際に、以下のような依頼も付け加えられていました。
「また、障がいのある方とメールでやり取りをした際に、助詞の間違いが多いことが気になりましたので、Wordに関しては、簡単な文章の書き方についても触れていただくことは可能でしょうか。」聴覚障害と言っても全部が全部そうではありませんが、傍から見て誰もが「おかしい」思うような文章を書く人は少なくありません。
耳から発音が入らないので、聞える人よりも言語の習得が困難なことがその原因のひとつと言われていますし、私もそう思います。
しかしながら社会に出て仕事をしていく上で、およそ文章による情報伝達は欠かせないものだと思います。
中には、文字などを書かなくても済む仕事もあるでしょうが、私自身が勉強不足なのでよく知りませんが、ごく限られた少ない職種なのだろうと思います。
どんな仕事でも、大なり小なり文章という形で情報を伝え合うことは、ついて回ってくるものと思われます。
そうした時に、文章の「上手下手」はともかく、「誰が見てもおかしい」文章を書いてしまうのは、仕事をする上で致命的になってしまう場面も少なくありません。
むしろ、「文章能力=知的バロメーター」だとさえ言う人も居ます。
平たくいえば、知的であればあるほど文章は上手で、そうでない人は文章が下手。
そうなると文章が下手、つまり知的なレベルの低い人には信用が置けませんので、重要な仕事を任されることはありません。
文章能力というものが、仕事の中ではとても大切な事だというのは常識といえば常識なのだと思います。
例えば、先日私どものスクールがある雑誌で紹介されたのを見つけたお客さまが、その雑誌の記事を携帯電話のカメラで撮影して電子メールで送ってきてくれた時のこと。
電子メールのタイトルは、「〇〇(雑誌名)をご覧にして」となっていました。
いきなり、助詞と敬語の「誤り」が見つかります。
文章の「誤り」は、上手下手以前の話で、そもそも「誤り」とはあってはいけないものだとすれば、誤った時点で信用をなくしてしまいます。
(その点は、私も誤字が多いので反省しなければなりませんが・・・)
上の例は、まだ良いほうなのですが、手話をそのまま日本語の単語に直訳したと思われるような日本語は、普段のなんでもない会話では慣れた人なら理解することはできても、少なくとも仕事の上では全く使い物になりません。
研修の依頼をしてくださった担当の方は、こうした点を心配されておられることと思われます。
研修時間も限られていますので、自宅で自己学習が出来るようなヒントを提供しながら、上手ではなくても「せめてバカにされない」日本語文章が書けるようになっていただけるチャンスを作ってきたいと思います。
但し、一朝一夕、促成栽培のように身につくものではありませんから、あとは本人が辛くてもどこまで頑張るかにかかっていることは間違いないと思います。
あきらめずに、頑張って欲しいものです。
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こんにちは!石井です。
>聞える人よりも言語の習得が困難
なるほど。これはご苦労がありそうですね。
>そうなると文章が下手、つまり知的なレベルの低い人には信用が置けません
ほんとです。
自分たちの仕事でもチラシやPOP、メール発信などにも文章作成能力が必要ですし、それがないと店の格が下がってしまうかもしれません。
ホール責任者もますますレベルの向上をしなくてはいけなくなっています。
一朝一夕で進歩できるようなモノではありませんからね。
私も、あの口話偏重時代でよく、身につけられたもんだと思ってしまいます。(私自身も誤字誤分あったりしますから、言えた事じゃありませんが)
沢山の文章(文通、漫画のシナリオを練るという仕事柄、チラシ)を作る機会を設ける事ですね。
私も成人後にまともになったので、大きくなった後でも、間に合うと思います。
ブログもいいですしね。
いつもお世話になっております。
>自分たちの仕事でもチラシやPOP、メール発信などにも文章作成能力が必要ですし、それがないと店の格が下がってしまうかもしれません。
おっしゃるとおりですね。
誰が見ても「誤り」であるとわかる文章でチラシを撒いたりしたら・・・
想像するだけで、恐ろしいことになりそうです。
いつもお世話になっております。
>沢山の文章(文通、漫画のシナリオを練るという仕事柄、チラシ)を作る機会を設ける事ですね。
おっしゃるとおりだと思います。
ひたすら訓練を積み重ねていかないと、到底身につかないことと思います。
そこから逃げたか、正面から取り組んだかで、大きく分かれてくるのかも知れません。
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