
今日は、私の母の79歳の誕生日。
今となっては大分身体が弱ってきてしまいましたが、それでも3人の子供たちと7人の孫に囲まれて、依然偉大なる母は健在です。
父に聞いた話なのですが、母は、女学生の頃に軍隊に入りたくて女性でもやらせてくれそうな通信兵を目指し、今の電気通信大学に入ったという逸話も残っている女傑です。
もともと生まれは大きな商家だったそうで、明治の頃には紳士録に載っていたとか。
何不自由無く育ちながら、軍隊に入ってお国のために戦おうという女性も珍しいと思います。
そういえば、我が家に初めてレコードプレイヤーがお目見えした時に、最初に購入したレコードが、軍歌の詰め合わせのようなものでした。
レコードといえば、母が娘時代に持っていたレコードは、みかん箱に30個ほどもありましたでしょうか、私が小学校6年生の頃に古い倉庫を片付けている時に大量のレコードが、大型の蓄音機とともに出てきたものでした。
お金持ちで、何不自由していないお嬢さんであったはずなのに、何故か軍隊志願。
結果として、女はダメだと断られたそうです。
そんな母ですから、私が小さな頃に病弱で学校にも行けず、1年のほとんどを病院で暮らしながら、何度も死に掛けたこともあるのですが、いつも堂々して冷静に対処する肝の据わったところがありました。
私自身は、ひどい小児喘息(それ以外にも、いろいろと病気はありました)を患っておりまして、大病院での診察時に、医者が自分のポケットから出す薬を服用していたことがありました。
その頃まだ日本では認められていない薬まで、母は医者を動かして手に入れていたのですね。
ただ、それでも一向に症状が良くならない私に、母が最期の決断をしたのが私が小学校4年生の時。
父に相談無く、独断で転地療養を決めて来たのでした。
父には、「息子を殺す気か!」とさんざん怒鳴られたのですが、頑として引かずに、結果として私一人で静岡県の沼津市にある養護学校に転地療養することになったわけでした。
この施設は東京都港区の施設で、虚弱体質の子供などを自然の中で鍛えて行こうといった施設だったと思います。
おかげで小学校6年生になった時に東京へ戻って来た時には、東京の同級生よりも逞しく丈夫な身体になっていました。
母の頑として貫いた方針が、正しかったわけです。
私自身子供のころからの難聴ですが、実は母も難聴なんです。
そんなこともあり、「聞こえないことくらい、大したことではない」と思うわけなんです。
聞こえなくて悩んでいる時間に、もっと自分でできることもあるだろうと思うわけです。
何しろ、生きているのですから。
そういえば私が子供の頃、病院の待合室で母に「福祉の仕事につきなさい」と言われたことを思い出しました。
今まですっかり忘れていましたが、なぜか福祉の大学に進み、その後NTTに勤めてはいたものの、今まさに福祉に関係のある仕事に就いています。
不思議なものですが、いつの間にか母の言うとおりになっているようです。
今日は、そんな母の誕生日を祝うために、私たち兄弟と子供たち(孫)が集まって、お祝い会をします。
私にとっては偉大な母であり、孫たちがこぞって慕うおばあちゃんとして、長生きして欲しいと思っております。
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お母様のお誕生日おめでとうございます。
通信兵を目指していらっしゃたところをNTTという形で追体験されたのかもしれませんね。
福祉の世界、それも、新しい福祉の形で実現されていることに敬意を表します。
いつもお世話になっております。
また、お祝いのお言葉を、ありがとうございました。
>通信兵を目指していらっしゃたところをNTTという形で追体験されたのかもしれませんね。
母はその後、旧逓信省に逓信事務官として入省し、その後に電電公社、そして電電公社の国際部からKDDといった具合に電電畑を歩いておりました。
私が生まれてしばらくはKDDに居たそうですが、私の身体が弱かったこともあり専業主婦になったようです。
ちなみに私の父も電電公社の国際部からKDDに行っており、その後定年までKDDに勤めておりました。
弟もKDDに勤め、その後KDDIになった今でも勤務しております。
まさに、電電一家ですね。(^。^;)
ブログのチェックを忘れていたら、お祝いを言うのが遅れてしまいました。遅ればせながら
「お誕生日おめでとうございます。」

とおばさまにお伝えください。
[2007/03/26 23:35]
斎藤 幹雄
[
編集 ]
おお!
幹雄くんではないですか。
お祝いのお言葉を、ありがとうございます。
お袋には、伝えておきましたよ。
いつも気を使ってくれて、ありがとう。
これからも、よろしくお願いいたします。
また、遊びにおいで!
こんにちは!石井です。
お母様、本当に肝が据わっているというか…。
すばらしいお話ですね。
やはり、母親が子どもに与える影響というのはすごいものがあるとあらためて感じました。
>私の母の79歳の
うちの母と1歳違いみたいです。
いつもお世話になっております。
>母親が子どもに与える影響というのはすごいものがあると
そうですよね。
私は、多分に母の影響を受けています。
もちろん父の影響も受けておりますが、幼少の頃の母親の教育は、とても大切なものだとつくづく思うわけです。
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