
スケートデビューをしてきました。
と言っても、私じゃなくて、娘の事です。
昨日は娘をオートバイに乗せて、
江戸川区にあるスポーツランドまでスケートをしに出かけてきました。

娘にとっては、生まれて初めてのスケートデビュー。
まずは靴の履き方を教え、手袋をつけてヘルメットをかぶり、準備体操。
私のスケート歴は40年くらいになりますので、スケート靴は既にゲタ同然に扱うことが出来ます。
もっとも、これは父のおかげでもあるのですが・・・
スケート靴を履いて学校に通ったという父。
満州で生まれ育ち、終戦とともに日本に引き上げて家族ともども戦後の物のない時代に苦労をしてきた父。
そんな父に、生まれて初めて近所にある品川のスケートセンターに連れて行ってもらったのが5歳の時。
それから何回か父の滑りをお手本にさせてもらったおかげで、スケートを楽しむことも覚えました。
あっ、ところで、私はスポーツはやらないのです。
スケートもスキーも卓球もテニスもゴルフも水泳もやりますが、スポーツはやらないのです。
普段からスポーツなんて身体に悪いことは、極力しないことにしていますから。
何故って、普段スポーツをしない人がいきなりスポーツなんかやったら、事故を起こしたり身体を悪くすると思い込んでいるからです。(^。^;)
ですから、スケートもゲタを履いて「散歩する感覚」ですね。(無理はしない)
ジャンプだって、1回転まで。
それ以上はスポーツになってしまうので、怪我したり身体に悪いからやめています。
スピードを出すのも、汗をかくほどには滑りません。
もっとも一般のスケートリンクは、混雑していますから安全第一ですね。
ところでウチの娘にも、スクールのモットーである「教えずに、育てる。」を実践してみました。
リンクに降りてから教えたのは、体重の移動の仕方と転び方だけです。
それも、ものの1分程度。
「あとは上手だなと思う人を見ながら、マネして滑ってごらん」
そう言って、私はそそくさとリンクから離れて、ベンチに座り込んでコーヒーなどを頂いておりました。(すぐ休む)
「えぇーっ!パパ行っちゃいやぁ~!」
などという娘を尻目に。(親父の厳しさ)
ま、離れてしまえば、あとは娘もやるしかないですから、なんとかするものです。
「学ぶ」というのは、そもそも「他人のことをマネる」ことですから。
かの王陽明(陽明学の始祖)も、そう言っていたと伝えられています。最初の5分くらいは、娘は手すりにつかまって、同じ場所から動きませんでした。
下を見ているので、恐らくスケートの歯の向きや、氷の滑り具合などを自分なりに研究していたのでしょう。(環境や立場の把握)
隣では、ちょうど同じ年頃の男の子が、べったりとくっついたお母さんにあれこれと教わっているところでした。
5分経つと、娘は手すりにつかまりながらも、少しずつ進み始めました。(事実の収集)
進んでは止まり、周りを見回したり、下を向いてみたり。(事実確認&仮説を立てる)
また進みだしました。
おっ、今度はちょっと勢いがいいみたい(仮説の試行)・・・・と思った時に、視界から娘の頭がスッと消えました。
あっ、転んだわ。(^。^;)
どうするかなぁ~と思って、リンクの近くにまで行ってみて見ると、何回か失敗しながらも、自分で立ち上がっていました。(自力救済)
ほう、やるな。
一度痛い目にあったのか、今度は手すりにつかまりながら、ゆっくりと進んでいます。(結果の反省・事実の再確認)
立ち止まっては、周りを見、下を見、身体を揺らしてみたりしているのが離れて見ていてもわかります。(事実に基づいた仮説の見直し)
デビュー開始15分。
ほほう・・・・。
やるじゃん。
娘が手すりから離れて、一人でヨチヨチと滑り始めました。(目標達成(自立)の瞬間)
さて、そろそろパパの出番かねぇ。(親父の愛情)
20分後、娘は私と手をつないで並んで滑っていました。(価値の共有・次の課題の確認)
自分で方向が変えられないので、手をつないで並走しながら向を変える感覚を覚えてもらおうというわけです。
30分後。
娘は、一人でリンクを一周できるようになりました。(目標達成・自己実現)
45分後、パパはヘタレなので、「疲れたから、もう帰ろうよ」と、嫌がる娘を連れてロッカールームへ。(^。^;)
うん、うん、これで良し。
最初になんとなく感覚さえ覚えられれば、あとは無理しなくても次回までに頭の中でしっかりと滑れるように組みあがっているはず。(と思います)
それに、私はスポーツはしないので、あくまでも「散歩」。
ちょうど、いいわけです。(たぶん)
しかも、一人で滑れるようになるという目標は達成できたのですから、あとはダラダラとそこで時間を費やしても、翌日身体が痛くなるだけです。(って、身体が痛くなるのは、私だけですね。)
ところで、娘と一緒にリンクデビューしたと思われる男の子。
まだお母さんがべったりくっついてあれこれと指導をしながら、やっと手すり磨きが始まったようです。
「教えず、育てる。」
子供にも個人差はあろうかと思いますが、教わらずに育てられた娘の「自立」は、間違いなくリンクの上では早かったわけです。
「教えないで育てる」のは、確かに忍耐と勇気が要りますが、それは大人の側が我慢すれば良い話で、大人のそうした不安が「教える」という形で出てしまった場合には、そのままぶつけられた子供は、せっかくの育とうとする芽を摘まれてしまうように思えます。
ま、昔から「親は無くても子は育つ」と言われていますが、本来「育つ」力のある子供には、「育つ」ためのフォローだけをしてあげれば良いように思います。
「放任」さえしなければ、子供は放っておいても育つということです。
小さな子供でさえ自然に、「環境や立場の確認」を行い「事実を確認」し、「仮説を立てて」「試行実施」をしながら、「結果を反省」し「事実を再確認(チェック)」して「仮説の見直し」を行い、「目標を達成」しているわけです。
私が手を貸したのは、最初の「動機付け」の部分と、一定の成果を出した時点での「次の目標に向けた動機付け」だけです。
そして、暖かく見守っただけ。
あっ、そうそう。
「よくやったね。」という「価値の共有」と「評価」もしてあげました。
次回は、娘にバックスケーティングのお手本でも見せてあげることにしましょう。
でも、やっぱり私が連れて行くと娘は物足りないでしょうね。
あくまでも「散歩」でおしまいですから。(^。^;)
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ですね?w
>ジャンプだって、1回転まで。
ええ!それだけでもすごいじゃないですか!
σ(^_^;1回転はおろか、滑ることすらできませんから。
娘さんのスケートデビュー、
おめでとうございます!!
>普段からスポーツなんて身体に悪いことは、極力しないことにしていますから
このフレーズ、笑わせていただきました・・・(笑)
[2007/02/14 08:21]
yamani
[
編集 ]
いつもお世話になっております。
>うちの近く
ほう!
お近くだったのですね。
葛飾区と江戸川区は、お隣どうしですものね。
今度は、スクールのほうにも遊びにいらしてくださいませ。(^○^)
いつもお世話になっております。
>娘さんのスケートデビュー、
>おめでとうございます!!
ありがとうございます。
早速、「今度はいつ連れて行ってくれるのか?」と、毎日聞かれております。(^。^;)
>このフレーズ、笑わせていただきました・
(⌒▽⌒)アハハ!
だって、危険じゃないですかぁ~。
あくまで、軽い運動というか「散歩」程度で満足なんです。
40歳過ぎてからはね。(^。^;)
こんにちは!石井です。
今日のお話、楽しいお話かつ勉強になるお話でした。
自分もよく引き合いに出すのですが、子どもに教えるということは「教える」ということの事例として、非常に適切な面がありますね。
それにしも益田さん、「スポーツはやらない」と言いながら一回転はスゴイです(笑)。
いつもお世話になっております。
>自分もよく引き合いに出すのですが、子どもに教えるということは「教える」ということの事例として、非常に適切な面がありますね。
同感です。
子供は素直なのまだ良いのですが、育ってしまった大人への教育は、なかなかに大変です。(^。^;)
スポーツと言えるような激しい運動は、25歳のときからパッタリと止めちゃいました。(^○^)
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