
先週は、関西に済んでいる聴覚障害を持った大学に在籍する男性からの相談もあり、メールでやり取りをしていました。
この学生さんは4年生で、現在も内定が取れず就職活動を続けているとのこと。
事務職を希望しているとのことですが、大分苦戦を強いられている模様です。
最近では、男性でも事務職を希望する人が多くなっています。
これは時代の流れなのでしょうか。
私が学生だった頃は、事務職というといわゆる「女の子」の仕事で、社内でも地位は低く、結婚退職など早期に退職することが暗黙のうちに前提となっていた職場だったというように記憶しております。(大分古いですか?)
年功序列賃金が主流だった頃でしたので、年齢給が上がればそれだけコストがかさむわけですから、若い「女の子」を中心に雇い、結婚退職によって人件費を調整していたのかも知れません。
年頃になったOLに、それとなく肩たたき(退職を促す)などということは、昔は珍しい話ではなかったかと記憶していますし、事務は少なくとも「男の職場」(終身雇用が前提)というイメージでは無かったように記憶しています。
もっとも今それをやれば、セクハラになりそうですね。(^。^;)
以前もブログで紹介しましたが、なにしろ事務職というのは企業のコスト部門。
事務員を増やしたところで売り上げが上がるわけでもないし、モノが生産できることもありません。
直接利益に結びつかないので、ひたすらコストがかかっていく部門でしかないわけです。
求人広告などを見ても、事務職は他の営業部門や製造部門に比べ賃金が低いことがそれを表しているかと思います。
今の時代は、女性も社会で活躍することが多くなり、夫婦共働きも珍しいことではなくなりましので、女性の結婚退職も少なくなってきつつあるようです。
それだけに、最初は仮に「事務の女の子」として採用された女性たちも、勤務年数を重ねるうちに年齢賃金に見合う外販や接客営業、製造や開発・マーケティングなど、会社の利益に直接加担できるような仕事へとシフトしていっているという話もよく聞きます。(成果主義の会社はともかく)
事務職がコスト部門であるがゆえに、低コスト高効率が求められてくるわけですから、電算化やグループで作業のできるシステムを導入したりしながら、企業側も人件費の抑制(人減らし)に知恵を絞っていることと思われます。
そうなると、事務部門は必然的システム化による人減らしと、必要最低限の人員配置による「少数精鋭」の職場となってきますね。
そうした職場で「聞えないので電話が出来ない」と言った瞬間に、採用の段階から不利な立場に立たされてしまいます。
私には、聞えない人には事務職は不向きな仕事だと思うのですが、ご相談の「聞えない学生さん」は、そこに敢えて挑戦していこうとされています。
また、事務職で出世という話もあまり聞かないことから、将来的に昇給や昇格といったことも稀なのでしょうね。
大学4年生の秋になっても内定がもらえない状況だそうですが、希望職種と自分自身の特性がマッチングしないと思われる分野に挑戦しているですから、ある意味当然かも知れません。
彼は言いました。
「何年・何十社との面接をしようが、この道で生きていかれるようにしたいです。」
難しいことを承知の上で敢えて挑戦していく若い学生さんを、私は心より応援しています。
くじけずに頑張って行けば、そのうち何らかの方法が見つかるかと思います。
頑張って欲しいものです。
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こんにちは、dannaです。
若手の社員に仕事を頼んだときに、
「やったことないので、できません」と言われたことがあります。
いや、そうじゃなくて。挑戦して欲しいんだよ。って思ったことがあります。
気持ちの問題ですよね。
応援、ポチッ。
いつもお世話になっております。
>「やったことないので、できません」
これねぇ~。
良く聞く言葉ですが、なんの進歩も期待できずにがっかりさせられますね。
同様に・・・
「前例が無いので出来ません」
「取引実績が無いので、取引できません」
これも私にとっては、意味不明な言葉ですわ。
こんにちは!石井です。
またまた興味深い話題ですね。
この方の場合は違うと思いますが、そんなに事務職につきたい人が増えているというのはどうも自分の都合のいいことを考えている人が多いように思えますね。
つまり、事務職なら営業と違って、それほどコミュニケーション能力を必要としないとか。
また、営業じゃなければ人に無理難題を言われることも少なく、自分らしくいられるとか。
でも社会に出ますと、なかなかそう自分の都合よくいかないという感じがいたしますし、そういう中でがんばることが自分らしさを発見する近道になったりすることがあると思います。
こんばんは!matsuと申します。
就職活動されています学生さんのお話を読ませて頂き、
敢えて、挑戦されている姿
学生さんが言われた力強い言葉
に感動しました。
私も聴覚障害者で、幼少の頃、発熱により両耳が中耳炎になりました。
現在、片方だけですが補聴器を付け、普通に仕事をし普通に生活出来ています。
派遣でプログラマの仕事をさせて頂いているのですが某ソフト会社で勤務されている目の不自由な方がいるのですが、
その方の為に、会社は拡大鏡のモニター&ソフトを用意されており、
本人曰く、『とてもありがたい。感謝しています。』と。
他にも耳の不自由な方も勤務されています。
そんな素晴らしい会社があることが驚きでしたし、
嬉しくもありました。
必ず、学生さんが受け入れて下さる会社はあります!
応援しています!!
ようこそお越しくださいました。
また、コメントをありがとうございました。
>その方の為に、会社は拡大鏡のモニター&ソフトを用意
親切な会社ですね。
普通の会社では、なかなかそこまではやらないかと思います。
確かに「ありがたい」ことですね。(^O^)
学生さんも、くじけずに頑張り続ければいずれ念願は成就するものと思います。
ありがとうございました。
あっ、今気がつきましたが、御ブログでのご紹介いただいていたのですね。
ありがとうございます。
とても嬉しいです。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
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