
昨日は、就職を目指してここ3ヶ月の間に数十社の求人に応募したにもかかわらず、一向に決まらないという女性の方から相談を受けました。
彼女は聴覚障害者で、生まれながらに耳の聞えないろう者です。
文字の読み書きは出来ても、音を聞くことも発音することも出来ません。
40歳に近い方ですので、年齢的にも就職にはハンデがあります。
この女性は半年くらい前までスクールに通っておられ、パソコンの資格試験にも合格された方でもあります。
その彼女がその後の就職活動を自分自身で精力的に行ったにもかかわらず、企業からは断りの手紙しか届かないことから少々落ち込んでいるようでした。
彼女の希望職種は、介護関係の企業での事務職だそうです。
千葉県のハローワークに通いつめて、なんとか探した企業に応募してきたそうですが、にべも無い返事の連続。
どうして誰も相手にしてくれないのかと、私に相談を持ちかけてこられたのです。
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私が話しを聞く限りでは、彼女のやりたいことと彼女自身の特性がかみあわなかったことと、障害者枠とはいえ限られた枠を他の障害者と競争して勝ち抜いていく工夫がもっと必要だったのだろうと思われました。
最近の傾向ですが、スクールに見える聴覚障害者の方の多くは何故だか「事務職」を希望します。
私自身、事務職こそ聞えないというハンデが強烈にのしかかってくる職場だと思っているのですが、皆さんはそうは思っておられないようです。
事務と言う仕事は、会社から見れば一般的にコスト部門です。
つまり人数を増やしたところで、直接生産をするわけでもなければ売り上げの上がるところでもありません。
従いまして、必要最低限度の人数でまわしてもらわないと困るわけですね。
そんな中で、「電話が出来ない」といった瞬間に、事務職として勤務するにはあまりにも不利になってしまいます。
恐らく事務の仕事とは、電話をちゃきちゃきと取りながら、片耳で電話の相手と話しながらメモを取り、もう片方の耳で周囲の音や上司の指示などを聞きながら進めていく形になろうかと思います。(違っていたらごめんさい)
よほどの大企業で無い限り、電話も取らず伝票の処理だけを一日やっているような職場は珍しいことだと思いますので、おのずと聴覚障害者が「事務職」を希望しても門戸の狭いものになってしまいます。
それは世の中のほとんどが中小企業であることから、応募可能な会社がぐっと減ってしまうからです。
ましてや介護という比較的新しい分野でのビジネスの世界では、中小零細企業がしのぎをけずっているようなところですので、益々その中で聞えない人が事務職を探すとなると砂漠で懐炉を発見するような難しさだと思います。
その女性には、まずは自分の得手不得手も含めた「特性」をしっかり認識した上で、「適性」を探っていくことから始めてみようとアドバイスをしてみました。
具体的には細かく自己分析を行った上で、職種や企業の組織形態や各部門のポジションやミッションなどを理解し、「自分が役に立てることは何か」といった「適性」を探っていこうという手順です。
それがきっちりと終われば、あとは競争条件下で勝ち抜いていく力強さとテクニックを身につけていこうということにしました。
私どもには、他にあまり例をみない秘伝のタレのような必勝ツールがありますので、そうしたものも紹介しながら応援していくことにしました。
彼女はこれから、これらのことを3日間で集中的にやり遂げる特訓に入ります。
そして、今まで彼女が経験してきたハローワークなどの公的機関等の職業訓練の場では味わえないような厳しさを知ることになるでしょう。
それは、自己投資をしてでも夢をかなえたいという彼女に対して真剣に向き合えば、自然とそうならざるを得ないからです。
また、同障である私だからこそ彼女と真正面から向き合い、厳しい現実を包み隠さず彼女に伝えることが出来るのかも知れません。
いずれにせよ、がっちりと応援したいと思っております。
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私も20代初め頃、町の役所で福祉課で臨時として働いていました。
事務専門じゃないけど、何でもアリの職場でした。
外に出て、準備を整えたり、請求に来る来客の対応、
文書作り、調べモノ、事務的な事も何でもやりました。
ただ・・・電話出来ないのは不利なのは、ホントです。
まあ、福祉課には、10人近くの人がいるので、私が電話番やらなくても、
成り立っていましたが。
でも、民間となるとそうもいかないかも。
(電話リレーサービスを使えばいいけど、会社が電話リレーサービス料金まで払うほどの寛大さがあるとは思えない)
やっぱり、手に職を付ける的なモノが向いてると思いますね。
特殊な技術とか。(私の場合は漫画、イラストです。世界は厳しいですが)
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2006/08/29 16:59]
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少し前にNHKで、様々な障がい者と受け入れる企業の人たちとの討論会のような番組を観て、いろいろと考えさせられました。「障がいを持つ方は働きたい」「企業は営利を目的にする以上、費用対効果を考えざるを得ない」という、かみ合わない討論が続いていました。
そんな中でひとつのキーワード「架け橋」という言葉が出てきました。障がいを持っていても、健常者より優れている点が必ずあります。その適性を見つけ、その企業の戦力になれるように「架け橋」となる人がいるなら、それは可能だと思います。
[2006/08/29 20:05]
川野
[
編集 ]
益田さん、お久しぶりです。
いつも読ませていただいております。
今回のお話、スタバを思い出しました。
聴覚障害の方が接客に入り、手話で商品名を作り手に伝えることで商品の間違いが減った話。
スタバは聴覚障害者にとってもいい職場になってきていますね。
最初は私もビックリしたのですが、ほんとに適材適所って、思っているだけではわかりませんよね。
私も影ながら応援させていただきます。
適材適所が見つかりますように。
こんにちは!石井です。
事務職を希望する方が多いというのは実感としてわかるような気がします。
以前、当社でも「事務アシスタント」ということで募集をしましたらドカッと応募が来ました。
何とはなしに、責任がなくて、気楽にできて、体裁がいいような気がしているのかもしれません。
実はこちらが本当に求めていたのは、まさに益田さんがおっしゃるようないろいろなことに対応できる人材だったのですが…。
ところで、
>他にあまり例をみない秘伝のタレのような必勝ツールがありますので
これは何だか気になりますねー(笑)。
いつもお世話になっております。
>やっぱり、手に職を付ける的なモノが向いてると思いますね。
確かに私もそう思っております。
>私の場合は漫画、イラストです。世界は厳しいですが
いや・・・
これ、半端じゃなく凄いですよ。
これだけの腕前があったら、大したものだと思います。
すごいですねぇ~。
うらやましいです。(^O^)
いつもお世話になっております。
>少し前にNHKで、様々な障がい者と受け入れる企業の人たちとの討論会のような番組
へぇ~。
それは知りませんでした。
というか、私テレビはぜんぜん見ないもので・・・(^。^;)
>かみ合わない討論
そうでしょうね。
お互いが自分の側の主張をし合えば、合いっこ無い話かと思います。
障害者の側も、「何が出来て」「どう役に立つのか」を示していくことも大切だと思っています。
企業は、そうした実力のある障害者にチャンスを提供していかれる工夫をされると良いかと思います。
>架け橋
私のところも、そんな架け橋の1つになれるようにしたいと思っております。
良い情報を、ありがとうございました。
いつもお世話になっております。
スターバックスさんですか。
確かに工夫されていますよね。
大したものだと思います。
そこで働く人たちには、企業がくれたチャンスを大いに活かして、会社の利益に貢献できるように育って欲しいと思います。
いつもお世話になっております。
>何とはなしに、責任がなくて、気楽にできて、体裁がいいような気がしているのかもしれません。
なるほどねぇ~。
あるかも知れませんね。
私もウチのお客さまの何人かに聞いてみたのですが、どうやらデスクワークはかっこよく見えるらしいということが分かってきました。
実際には、そうでも無いのですけどね。
秘伝のタレ、気になりますか?
今度お越しいただければ、お世話になっている石井さんにだけは、こっそりご覧に入れますよ。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2006/08/31 06:18]
[
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