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ご要望にお応えして 

昨日「聞こえないことを体験してもらう時 」を書いたら、なかなかの反響でした。
反響は2つあって、1つめはランキングから突然消え去ったことに驚いたというもの。もうひとつは、「聞こえないことを体験する方法」をもっと教えてほしいといったご要望でした。

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メールフォームで送ってくださる方も、結構おられるのですよね。
コメントだと、みんなに見えるのでちょっとねぇ・・・という方も少なくはないようです。

さてランキングの話は再度登録し直し、気持ちも新たな「新人」として出直しましたので、引き続き応援をお願いできれば幸いに存じます。

本日は、せっかくですから「聞こえないことを理解する」ための一助となる練習方法の1つをご紹介したいと思います。


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現在聞こえている人に「音を聞くな」というのは、そもそも無理な話です。
聞こえる人は、耳をふさいでいても聞こえるそうですから。

そこで「聞こえ」自体をどうこうするよりも、コミュニケーション障害といった切り口で不便さを体験する方法をとってみるのも1つの手です。

これは、昨年会社を立ち上げてノベルティグッズなどの開発販売をされているという、同じ葛飾区内にお住まいの社長さんに紹介させていただいた方法です。

この社長さんは書いて消せるメモのようなものを作っておられ、「聞こえない人にも応用できないか」という相談をしてきてくださったのがきっかけで、今年の2月からお付き合いをさせていただいております。

やはり商売の基本と申しますか・・・
私は「お客さまに受け入れて欲しい」のなら徹底的にお客さまの立場になってみるということが大切だと思っておりますので、その社長さんにもぜひお客さまとなる「聞こえない人の立場」になっていただくことをお勧めしたのでした。

何でもそうなのでしょうが、「誰のために」・「どんな価値を」・「どのようにして提供するのか」といった3つの要素がしっかりしていないと、思ったように相手に受け入れてはもらえないものでしょう。

「結婚したから結婚してください。」と言う人も居ないでしょうが、同様に「売りたいから買ってください」と言って、売れるもんでもありませんからね。(^^;


今回は、この「誰のために」の「誰」を徹底的に理解しましょうといった方法の1つです。これはマーケティングにもつながろうかと思います。

さて前置きが長くなってしまいましたが、その方法とは・・・・

1.朝起きた時点から夜寝るまで1言も言葉を発せずに生活をする。
2.聞こえたものに反応しないようにして、目で見たものだけに反応するようにする。


この2つを実行するだけで、全てとは言いませんがコミュニケーション障害を疑似体験することができます。

まず一言も言葉を発せずに、買い物にでも出かけてみると良いでしょう。

店員さんとのコミュニケーションだけでも、相当なエネルギーを消耗すると思います。
「話せない」ので「書く」しかないのですが、これが日ごろ簡単に話している言葉に比べてとてももどかしいものです。

領収証ひとつ貰うだけでも、結構骨が折れますよ。(^○^)

と、同時に自分でもこれだけ面倒な思いをしているのですから、相手に書いてもらうのもちょっと気が引けてきます。

そうした時に、店員に「嫌な顔」でもされようものなら、結構へこみますね。
むしろ、気持ちよく筆談に対応してくれる店員さんに出会おうものなら、地獄で天使に出会ったような気分になります。

このお店に「また来よう」という気にもなるというものです。
聴覚障害者が利用するお店が、意外と偏っているところの原因の1つかも知れませんね。

次に、「見たものだけに反応する」ですが、これはちょっと慣れが必要ですね。

道路を歩いていて後ろから自転車が来てベルを鳴らそうが、お構いなしにそのまま歩いたり、誰かが後ろから自分の名前を読んでも「知らん顔」していなければならないからです。

日常的に聞こえている人は、自然と反応するように身体が訓練されていますから、「見たものだけに反応する」というのには、少々練習が必要かも知れません。

また交通量の少ない路地などで、真ん中を歩いてみます。
その時に近づいてくる自動車があっても、周囲の人が合図して教えてくれるか運転手が降りてきて何らかの動きを見せるまで無視して歩かなければなりません。

たまに、えらい剣幕で車を飛び出してくる人(特にコワそうな人)もいますが、その時も見えたものにしか反応せず、紙とペンを出して「どんな御用ですか?」と尋ねてみるくらいの図太さがあってもいいでしょう。

ただし身の安全は保証はできませんので、あまり危険なことはしないようにしてくださいませ。

そうした疑似体験をしながら、相手がどんなリアクションをするか、そして(ルールとして)音声によるコミュニケーションのできない自分がどういう立場に置かれてどう思うかを考えると良いでしょう。

そこから何か見えてくるはずだと思います。
見えなければ、見えるまで徹底して愚直に繰り返えせば良いだけです。
そこで見えたものが、口先よりも一歩進んだ「相手の立場になって知りえた真実のひとつ」になろうかと思います。

「相手の立場になって考える」というのは、乏しい自分の知識の中で想像するよりも、実際に相手と同様の体験をしてみるところから始めたほうが時間の節約にもなりますし、効果的だと思いますがいかがでしょうか?

書物で疑似体験をするのも良いのですが、身体で体験したほうがより理解が深まることは私の経験上言えることです。

相手と同じ人生を生きるとこはできなくても、ご紹介の方法のように「体験するための工夫」はできそうです。
あとは、そこで得た「真実」から想像を膨らませながらいくつかの仮説を立て、それを1つ1つ丁寧に検証していけば良いかと思います。


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[2006/03/29 14:36] 聴覚障害 | TB(0) | CM(15)

聞こえないことは大変なこと

こんにちは、益田さんから教えていただいたあと疑似体験に挑戦してみました。がんばってみましたが1時間しか続けられませんでした・・・。やっぱり耳で反応してしまい相手に聞こえると思われてしまうようです。4人目の店員さん(女性)には何とか筆談と言うか書いてもらう事ができました。障害を持つ方の気持ちまで到達するには時間がかかりそうですが、少しは近づいたかな?
まだまだですね?

[2006/03/29 06:39] TPS 佐藤 [ 編集 ]

早っ!

TPS 佐藤さま、いらっしゃいませ。
あまりにも早いレスで、びっくりしました。
同時にmixiのメッセージやら、メールフォームでも反響があり、びっくりしております。
この方法を試されたのですね。
さすがです。
引き続き取り組んでいただき、より良いサービスを提供していただければ幸いです。
また、一杯やりましょう。(^○^)

参考になります!!

障害を理解して貰うのって、案外難しいんですよね・・・。
すごく参考になりました。
>車椅子って、ちょっと乗ったくらいでは「楽しいのりもの」と勘違いされることって無いですか?
このコメントの件ですが、その通りなんですよね・・・(笑)
ただ、私達のような比較的軽度の脊髄損傷の車椅子は、健常者が乗ってもひっくり返りやすいので、試乗するとかなり怖いかも・・・(笑)

[2006/03/29 07:09] ヤマニ [ 編集 ]

疑似体験するのが一番の近道なんですね。
想像だけで進めた場合のずれって他のどんな仕事にも当てはまります。
実践はなかなか難しそうですが・・・。

読んだだけでも疲れてしまいました

昨日の事例はとてもおもしろく興味深かったのですが、今日の記事は読んだだけで疲れてしまいました。
まして実際にやったら1日ともたずに寝込んでしまいそうです。
無口で物静かなかんばんやでもこれはキビシ~!

[2006/03/29 07:44] かんばんや [ 編集 ]

こんにちは!えもっちです
残念ながら今回の千葉には参加していません
協賛で参加賞みたいなのは準備させていただきました
海外で通訳がいなくて ぽつんと食事のテーブルに残されるとパニックですね
本当に聞こえない状態にするのはむずかしいでしょうが
こういう体験の仕方もあるのですね
耳栓しても聞こえますからね・・・
いいお話です・・・
しかしなぜランキングが・・・???
いつもありがとうございます

興味深く読みました

昨日と今日の記事読ませていただきました。
自分が体験していないのだから、一緒に住んでいる家族でも「聞き取りにくい」ということはなかなか理解してもらえません。
福祉に携わる人も同じだと思います。
この方法、手話サークルで試してみるのもよいですね。

[2006/03/29 09:11] おそら [ 編集 ]

関係ないかもしれないですけど。。

益田さま
こういう手があったかと、感心しました!
私も、相手に「自分が聞こえない立場になってみぃ!」と思うことが多々あるのですが、どうやって擬似体験させればいいのか、ずーっと考えてました(^^;)
さすが、視点が違いますねぇ~!
で、関係ない話かも知れないですけど、言葉が通じない外国へ行く場合は、聞こえる人より聞こえない人の方が、まだなんとかなるって話を聞いたことがあります。
聞こえない人は普段から身振りなどコミュニケーションを工夫するから、なんとか対応できるということらしいです。逆に聞こえる人は身振りなど普段はやりませんから、パニックになるらしい。。。
これも擬似体験のひとつかなぁ(^^;)

疑似体験

こんにちは!石井です。
「聞こえない疑似体験」はすぐにでもできるんですね!
また、益田さんの説明がわかりやすかったので読んでるだけで「聞こえない立場」がかなり伝わってまいりました。
ありがとうございました!

ご訪問&コメントを、ありがとうございました。

ヤマニさま、いらっしゃいませ。
いつもお世話になっております。
>すごく参考になりました。
おお!
お役に立てたのでしたら、嬉しいです♪
>健常者が乗ってもひっくり返りやすい
なるほど、あの自分で前輪をひょいと持ち上げられるヤツですね。
慣れと勘が必要ですよね。
後ろにひっくりかえって、頭を打ったりしたら大変。
飲酒運転は、気をつけましょう。(笑)
danna【革命的収入構築ブログ】さま、いらっしゃいませ。
いつもお世話になっております。
>想像だけで進めた場合のずれって他のどんな仕事にも当てはまります。
そうなんですよね。
でも、ついそうなっちゃうことってありますわね。(^^;
私も気をつけないと・・・
かんばんやさま、いらっしゃいませ。
いつもお世話になっております。
こちらでは、お久しぶり・・・でしたっけ?
>実際にやったら1日ともたずに寝込んでしまいそうです。
(⌒▽⌒)アハハ!
それでは、一日休める時を狙って体験してみませんか?
何かヒントが得られると思います。
世界へ届け!ママさんパワーママさんバレーのえもっちさま、いらっしゃいませ。
いつもお世話になっております。
>残念ながら今回の千葉には参加していません
あっ、ホント残念。
一緒に飲めるかと思いましたのに・・・(^^;
ま、今年のうちに、私のほうから九州(たぶん福岡)に出かけていくと思いますので、その節はよろしくお願いいたします。
おそらさま、いらっしゃいませ。
いつもお世話になっております。
>手話サークルで試してみるのもよいですね。
(⌒▽⌒)アハハ!
それは良いアイディアですね。
手話を勉強している人でしたら、より理解が深まるかも知れません。
きままなブログ。 たーとるさま、いらっしゃいませ。
先日はお疲れ様でした。
赤ちゃんは、大丈夫でしたか?
よく笑う、可愛い子でしたね。
また抱かせてくださいませ。
>言葉が通じない外国へ行く場合は、聞こえる人より聞こえない人の方が、まだなんとかなるって話を聞いたことがあります。
私もあります。
なるほどねぇ・・・と思ってしまいますが、実は語彙の少ない子供にも通じたりするのですよ。
面白いもんです。
>これも擬似体験のひとつかなぁ(^^;)
そうそう、疎外感を味わってみるには、いいかも知れませんね。(^○^)

「パチンコ社長がおくるサービスの心とマネジメントの知恵」 石井道夫さま、いらっしゃいませ

いつもお世話になっております。
コメントの投入、ちょっとの差でしたね。(^^;
>読んでるだけで「聞こえない立場」がかなり伝わってまいりました。
そうおっしゃっていただけると、本当に嬉しいです。
(^○^)
聞こえない人の疑似体験だけでなく、調子に乗っていろいろな立場の疑似体験シリーズでも載せちゃいそうです。(ま、そこまでやるとしつこそうですが・・・)

類似体験

スマイルハートの社長です。
このようにして類似体験してみると
よく分かりますね。
しかし聞こえないことに反応しないって
中々難しかったです。
ついつい反応をしてしまいます。
今日も勉強になりました。
応援クリック、ポチッと!
いつ忙しい中コメントありがとうございます。

[2006/03/29 21:30] スマイルハートの社長 [ 編集 ]

スマイルハートの社長さま、いらしゃいませ

いつもお世話になっております。
>ついつい反応をしてしまいます。
(⌒▽⌒)アハハ!
そうなんですよね。
ですから、ちょっと訓練が必要なのです。
私だって、飛んでくる見えている玉を避けるなといわれても、反射的に避けてしまいますもの。(^^;

こんにちわ?

<益田@聞こえないけど、それなりに‥>さんこんにちわゴッドパ~パ~です♪解りますよ~実際体験してみないと解らないモノなんですよねえ。私も身近に障害者がいてますので少し解っているつもりです。車椅子の経験もありますし、目が見えない世界も少し経験した事もあります。やはり実際に体験してみないと障害者の大変さは、解りづらいものですよね。もっと社会が障害者の方々に対してもっともっと理解と歩み寄りが必要ですよね♪(⌒?⌒)/ 最後まで私の稚拙なブログにコメント頂き有り難うございました~!お仕事頑張ってくださいね♪ ではこのアタリで失礼させて頂きます。ぽちっ?

[2006/03/30 05:37] ゴッドパ~パ~ [ 編集 ]

ゴッドパ~パ~さま、いらっしゃいませ

いつもお世話になっております。
>もっと社会が障害者の方々に対してもっともっと理解と歩み寄りが必要ですよね
まぁ、どちらもといったところだとは思いますが、動ける方が合わせやすいことは間違いないかと思います。
刷りバカ日誌の3月のご担当、お疲れ様でした。
とても楽しかったですよぉ~!
ありがとうございました。

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