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(かがやき ニュース(No.208) 2006/11/03より)
今回は、「情報のユニバーサルデザインは字幕から」と題して、草の根的に字幕製作に取り組む人たちとの関わりを紹介したいと思います。
「字幕」は、聞こえない人だけでなく、音の出せない環境にいる方や日本語の勉強をしている人など、さまざまな場面で必要としている人がいます。こうした「字幕を必要としている人」へ、字幕をつける活動を草の根的に展開している人たちがいます。
G-MARKというサイトは、個人で字幕をつける活動をしている人のホームページですが、字幕製作に必要な手順などをマニュアル化して公開してくれています。
市販のDVDやWeb上の動画にも字幕を普及させようと、志のある方たちの運動が広がっていくことを期待しております。
また、
企業として字幕の普及に取り組んでいるところもあります。すでに公開された映画などのDVDにインターネットを使って自宅などのパソコンに字幕を配信する技術を用いて「字幕を必要とするすべての人への情報バリアフリー」を実現しようとしています。
いずれにしても、字幕が情報バリアフリーを推進していく中核になるものと思われます。かがやきパソコンスクールでも手話ニュースを公開しておりますが、字幕は必須のものとしています。
次回は、少ないデータで恐縮ですが、スクールで実施したアンケート結果から、かがやきパソコンスクールに通う聴覚障害者は「なぜ事務職を希望するのか」についてご紹介したいと思います。
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(かがやき ニュース(No.207) 2006/10/27より)
今回は、「とりのこされてしまう聴覚障害者に」ついて、私なりの考え方を紹介したいと思います。
私の小さい頃といっても既に40年近くも前のことになりますが、しつけのためにお尻を叩かれたりゲンコツをもらったりというのは当たり前のことでした。その時に、どこの大人でもよく言う言葉として「言ってわからない子は叩くぞ」だったと記憶しております。
「言ってわからない」というのは、普通の生活の中ではとても困ることだったのでしょう。また、言葉の通じない外国人に道を尋ねられると、どうしていいか分からないといった人も多く見受けられます。そのくらい言葉が通じないということは、とても大きな障壁になるようです。
ところで身体障害者は、何がしか他人の力を借りないと社会生活に支障をきたしてしまうことから、その種類や程度に応じて制度上「身体障害者」として認められています。他人の力を借りないとならないことから、善意でお手伝いをしてくれるボランティアや行政サービスなどに助けられる場面も少なくはありません。
ところがこうしたボランティアや行政サービスも、「言葉が通じない」という障壁のせいか、聴覚障害者に対するボランティアやサポータ、行政サービスなどが他の部位の身体障害に比べて少ないようです。ハローワークの障害者向けの求人件数を見ても、求人全体の5%もありません。言葉の通じない人はサポートのしように困るのでしょうか、社会参加をしたくても手を貸してくれる人が他の部位の障害に比べ圧倒的に少ないように感じております。
このように「言葉が通じない」や「言ってもわからない(聞えない)」ということから起きるコミュニケーション障害は、人と人とを切り離し疎外感と孤独を感じながら生活していくことを強いられてしまう障害といえます。
もちろん音声会話を中心とした対面でのコミュニケーションが難しくとも、パソコンやインターネットを使うことによって解消される部分もあります。しかしながら、私自身は道具に頼らずとも聞える人も聞えない人もお互いに心を通わせあおうという努力をしていくことのほうが、人として正しい道のように感じております。
次回は、「情報のユニバーサルデザインは字幕から」と題して、草の根的に字幕製作に取り組む人たちとの関わりを紹介したいと思います。
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(かがやき ニュース(No.206) 2006/10/20より)
今回は、「障害者の最後の選択として起業という道もある」ということについて私なりの考え方を紹介したいと思います。
移動やコミュニケーション、作業のスピード・文章の読解力など、ビジネスで必要といわれている能力で健常者にはかなわない。障害者と呼ばれるハンデキャッパー達の中で、仕事にありつけない方々に見られる特徴の1つです。
それもそのはずで、ビジネスは「ノルマ」「コスト意識」「時間との勝負」「競争」「成果主義」こうした言葉が当たり前のような世界ですから、そこに打ち勝つことの出来ない人は、基本的に参加することも残っていくことも困難だからなのです。
近年のITの発達によって、障害者でもホームページの作成やプログラミング技術などの高いスキルを身につけ、質の良い仕事で競争をしていかれるチャンスも広がってきました。しかしながら少なくとも「スピードを競う」といった場面や、「ノルマをこなす」といった競争の場面に直面すると身体的な制約から脆さが出てしまうことがあります。障害の程度が重度になればなるほど、実際には企業で雇用され就労機会を得るのは大変な困難なことになってきます。
以前紹介しましたが、25年以上就職活動をして900社の面接を受け、未だに1度も就職を果たすことの出来ない重度の障害者の方。こうした場合には、思い切って「雇用」はあきらめて、独立自営の道を歩んでいくのも1つの解決策になろうかと思っております。
かといって、最初から大企業の社長のようなものを思い浮かべるのは間違いで、むしろ2~3羽のニワトリを飼って卵を生ませ、細々と小遣い稼ぎからはじめていくようなスモールビジネスから始めようということです。仮にその事業がなかなか大きくならず、いつまでも小さいままだったとしても、就職の出来なかった頃に比べたら前進していることと思いますし、失敗したとして状況は開業以前とさして変わらないはずですから。
時間やノルマといった急き立てられるような制約からは一歩はなれて、芸術家のように「納得のいく作品」を作って世に出していくスタイルも道の1つだろうと思っております。
かがやきパソコンスクールでは、そうしたスモールビジネスに取り組もうとしている人も応援しています。
次回は、とりのこされてしまう聴覚障害者について、私なりの考え方をご紹介したいと思います。
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(かがやき ニュース(No.205) 2006/10/13より)
今回は、「配慮はお互いのもの」と題して、健常者とハンデキャッパーとの係わりについて私なりの考え方を紹介したいと思います。
私も身体障害者のひとりですが、身体障害者や病気の方あるいは妊娠中の方やさまざまな悩みを抱えている方々などを、私はハンデキャッパーと呼んでいます。このハンデャッパーたちの多くは、他の人の助けが必要な方です。また、現状として日常的に生活や行動に不自由さを感じている方がほとんどのようです。従いまして多くの方は、自分のことで精一杯なのが普通のようです。
例えば、全部が全部そうではありませんが、目の見えない人は、目の見えない人のことしか考えなかったり、聞えない人は聞えない人のことしか考えないといった傾向が見られます。また、他人の助けが必要なだけに、助けてもらうのが当たり前という考え方の人も少なくはありません。つい「配慮」というものを、他人に求めてしまいがちになるように経験的に感じております。
ところがこの「配慮」というものは、以前にも紹介させていただいたように私自身は「他人に求めるものではなくて、自分から行うもの」と考えておりますことから、声高に他人に対する配慮を要求するような団体行動などには、あまりなじめないところがあります。
むしろ自分自身が障害者であるがゆえに、周りの人たちに迷惑がかからないように配慮したり、回りの人が快適に仕事が出来るように配慮することを心がけています。また、私は聞えませんので、どうしても他人の手を借りて文字で伝えてもらわなければならない場面もあります。こうした時には、私自身は話すことが出来ますが、相手にばかり書かせずに自分から書いて筆談をするようにしています。
私が聞えないのは私自身の問題ですが、相手は音声で話せばいいところわざわざ私に合わせて書いてくれるのですから、その相手に対しての配慮もあってしかるべきだと思うわけです。相手が書きやすいように工夫しながら、わざわざ書いて情報を知らせてくれる方に感謝の気持ちを表すなどの配慮をしています。
これもまた、お互い様の精神につながろうかと思い、日々心がけているところです。
ハンデキャッパーと呼ばれる障害者の方も、健常者に対する配慮を忘れてはいけないと思うのは私だけでしょうか。
さて次回は、障害者の最後の選択として起業という道もあるということについて、私なりの考え方をご紹介したいと思います
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